予防歯科では、虫歯や歯周病にならないようケアするのと同時に、虫歯や歯周病を早期発見することも目的としています。
早期発見することで、治療にかかる時間も短くなるため、患者様の負担を減らす事にもなるのです。
虫歯や歯周病が進行するとどうなるのか、解説します。
虫歯や歯周病が重症化した場合
虫歯や歯周病は、細菌によって引き起こされる歯の病気です。
虫歯は歯の表面にあるエナメル質を溶かし、歯周病は歯茎に炎症を起こして歯を支える歯周組織を破壊してしまいます。
虫歯を治療せずに放置していると、歯の溶ける範囲がどんどん広がっていきます。
虫歯になると歯に穴が開きますが、これは歯が溶けた跡です。
放置したままでいると、最終的には歯の露出している部分が全て溶けてしまいます。
歯周病は、治療をせずにいると、どんどん重症化していきます。
最初は軽度の歯肉炎ですが、徐々に炎症が広がって歯を支える歯槽骨を溶かすようになり、歯周炎を引き起こすのです。
歯周病が重症化すると、歯が抜け落ちてしまいます。
抜けた歯をもう一度戻そうにも、支えがなくなっているため、再び抜け落ちてしまうのです。
抜けた歯は、もう元には戻りません。
虫歯も歯周病も、重症化してから治療するのは困難です。
歯周組織や歯にダメージを受けていると、元通りにならないこともあるのです。
重症化を防ぐためには、予防歯科で早期発見することが重要となります。
早期発見のために予防歯科を受診しよう
虫歯や歯周病は、早期発見できれば治療もしやすく、完治を目指すこともできます。
しかし、初期症状は痛みがあまりないため、気が付いたときには進行していることも多いでしょう。
虫歯や歯周病が進行しないうちに自分で気がついて歯科医院に行くというのは、かなり難しいのです。
早期発見をしたいのであれば、予防歯科を受診することをおすすめします。
予防歯科では、口内のケアを行うとともに歯の状態もチェックします。
虫歯や歯周病になりかかっている、もしくはすでになっていて自覚症状がない状態で発見し、治療できるのです。
また、虫歯や歯周病の原因菌が増殖する原因を作る歯垢や歯石を除去することによって、発症の可能性を低くすることができます。
歯や口内を健康に保つため、予防歯科を受診しましょう。
まとめ
虫歯や歯周病は、自覚症状が出るようになった頃にはすでに症状がかなり進行していることが珍しくありません。
治療したとしても完治するまでには時間がかかり、状態によっては完治が難しいこともあります。
予防歯科に通っていれば、虫歯や歯周病も自覚症状がない早期の段階で発見することが可能です。
また、原因となる歯垢や歯石を除去できるので、発症する可能性も低くなります。