虫歯を治療する際は、虫歯に感染した部分を削って除去しますが、削ったことで歯の形が変わる場合にはクラウンを装着します。
クラウンの素材にはさまざまなものがあり、見た目を気にする人は審美治療の素材を使用するでしょう。
今回は、審美治療のゴールドクラウンについて解説します。
ゴールドクラウンの特徴
虫歯を治療する際は、虫歯に感染している部分を削って除去し、削った部分をクラウンやインレー等で塞ぎます。
一般的には保険が適用される金銀パラジウム合金でできた銀歯を装着しますが、見た目が気になる場合には、別の素材を使用したものも選択可能です。
保険が適用されない素材のクラウンなどは審美歯科で扱われます。
審美歯科で扱う金属素材のクラウンの一つが、ゴールドクラウンです。
ゴールドクラウンは金歯とも呼ばれ、昔からあります。
ゴールドクラウンは18金や24金ではなく、金やプラチナなどの合金です。
見た目が金色なので、銀歯よりもさらに目立ちます。
天然歯と見た目が変わらない審美性の高い素材としてセラミックやジルコニアなどがありますが、ゴールドクラウンは審美性という面で、これらの素材よりも優れているとは言い難いでしょう。
ゴールドクラウンのメリット
ゴールドクラウンは、審美性を考慮すると銀歯とあまり変わらないように思えます。
それにも関わらず人気があるのはどうしてでしょうか?
人気の理由として、ゴールドクラウンならではのメリットが挙げられます。
ゴールドクラウンは、体に害がほとんどないという点が大きなメリットです。
金は錆びることがない安定した金属として知られています。
金合金にも同様の性質があるため、銀歯とは違い、溶けだすこともありません。
ゴールドクラウンは変色しないため、輝きをずっと維持できます。
きちんと磨けば、くすむこともないでしょう。
一度付けたクラウンを長く使いたい人にはおすすめです。
また、装着する時に、歯との間にほとんど隙間ができない高い適合精度もゴールドクラウンのメリットです。
隙間がなければ、クラウンの中に虫歯の原因となる細菌や食べかす、プラークなどが入り込めないため、虫歯の再発リスクを防止できます。
天然歯と比べると柔らかい素材なので、噛み合う歯がすり減りにくい点もメリットです。
使用するうちに、噛み合わせがどんどんフィットしていく特長もあります。
まとめ
金属製のクラウンを敬遠する人は多いのですが、ゴールドクラウンは銀歯と異なる点が多く、体に無害で長く使用できることから、選択する人も少なくありません。
金歯はお金持ちが着けているイメージもあり、高いと思っている人も少なくありません。
しかし、ゴールドクラウンに使用しているのは金合金なので、金そのものよりも安価です。
他の審美治療のクラウンより安いケースもあります。