歯並びを整えるための矯正治療には、長い時間がかかります。
短くても半年前後かかることが多いため、中には何らかの事情により途中で治療を続けられなくなり、中断せざるを得ない人も出てきます。
矯正治療を中断すると、何かデメリットはあるのでしょうか?
矯正治療を中断した場合のデメリットについて、解説します。
矯正治療を中断した場合のデメリットは?
歯列矯正は、歯に力をかけて動かしていく治療です。
あまり強い力をかけて一気に動かそうとすると歯が折れてしまう可能性もあるため、ゆっくりと動かす必要があります。
ゆっくりであっても痛みはあるため、やめたくなる人も少なくないでしょう。
矯正治療を始めた場合、なるべく完治するまで続けるべきです。
しかし、やむを得ない事情で中断せざるを得ない人もいるかもしれません。
中断できないというわけではありませんが、デメリットがあることは覚悟しておきましょう。
治療を中断した場合、矯正治療で移動した歯は最初の位置に戻っていきます。
後戻りと言い、中断するまでに行った治療が全て無駄になってしまうかもしれず、場合によっては元の状態より悪化してしまいます。
悪化を防ぐためにも中断は避けた方がいいのですが、どうしても中断せざるを得ない場合は、歯科医師に相談してみましょう。
状況次第で、中断ではなく治療を終わらせて、悪化を防ぐこともできるでしょう。
中断して後から再開することは可能?
治療を中断した後で、再開したいと考える人もいるかもしれません。
しかし、再開するとしても前の続きから、とはならないことに注意が必要です。
中断していた期間が長いほど後戻りしているため、再開後の治療にかかる期間も長くなるでしょう。
また、治療後が当初の予想通りになるとも限りません。
治療期間が余分にかかると、治療費も多くなってしまいます。
リスクをなるべく減らすために、中断する際は適切な処置をしてもらいましょう。
なお、引っ越しが原因で中断する場合は、引っ越し先の歯科医院を紹介してもらい、治療を継続できるかもしれません。
引っ越し先が決まった時点で、歯科医師に相談してみましょう。
まとめ
矯正治療は中断することもできますが、後戻りが発生してしまううえ、再開する場合も元の状態から再開できるわけではありません。
できるだけ中断は避け、最後まで治療を終えてください。
また、引っ越しのためにやむを得ず治療を中断する場合は、引っ越し先の歯科医院を紹介してもらうことで治療を引き継げるかもしれません。
中断する際は歯科医師に相談してください。