歯並びが乱れている場合は、矯正治療を行います。
しかし、子どもの場合はまだ成長途中にあるため、歯並びを整えるだけではなく、顎関節や噛み合わせの成長なども考慮する必要があります。
顎関節や噛み合わせを考慮して矯正治療を行う場合は、顎顔面矯正がおすすめです。
顎顔面矯正のメリットについて、解説します。
顎顔面矯正とは?
歯並びの乱れを正すべく矯正治療を行う場合、通常は歯に装着する矯正装置を使用し、歯を正しい位置へと動かしていきます。
歯に装着する矯正装置にはさまざまな種類があり、希望と歯並びの状態に合わせて最良のものを選択します。
しかし、子どもの矯正治療の場合は、顎顔面矯正を行うこともあります。
顎顔面矯正は、歯並びを整えると同時に噛み合わせや顎関節の治療も行う、子どもの時にしかできない矯正治療です。
噛み合わせの改善によって噛む力が強くなるのはもとより、他にもさまざまな効果があります。
たとえば、噛み合わせが悪いと顎関節症になりやすいのですが、噛み合わせを治すと顎関節症になりにくく、症状も軽減されます。
また、鼻詰まりや側弯症、肩こりを改善して、アトピー性皮膚炎も緩和されるといわれているのです。
なお、顎顔面矯正では、主に矯正拡大装置を使用します。
上顎の発育不順に伴うデメリット
顎顔面矯正は、顎関節症や噛み合わせの改善にも役立つ治療です。
顎顔面矯正によって、どのようなメリットがあるのでしょうか?
主なメリットについて、解説します。
顎顔面矯正で使用する装置は、歯の内側に装着するものなので、治療中も目立ちにくいというメリットがあります。
また、矯正治療で手術などを行う可能性を下げることも可能です。
顎顔面矯正は、虫歯や歯周病などの予防にもなります。
噛み合わせが改善されると歯磨きもしやすくなるため、感染リスクが下がります。
また、上顎が発達して鼻腔が広がり、鼻呼吸がしやすくなります。
さらに、アレルギー性鼻炎をはじめ、さまざまな疾患の予防にもなります。
顎が広がると鼻腔や気道も広がるため、睡眠時無呼吸症候群の予防にもなるでしょう。
大人になってから矯正治療が必要になることが少なくなり、治療費の抑制にもつながりなります。
まとめ
顎顔面矯正は、顎関節症や噛み合わせの改善に効果的な矯正治療で、急速拡大装置を使用して上顎の成長を促します。
顎顔面矯正には、他の矯正治療にはない鼻腔を広げる効果などもあり、虫歯や歯周病などをはじめとした様々な疾患の予防にもなり、鼻呼吸がしやすくなります。
歯並びが整うと、歯磨きもしやすくなり磨き残しも少なくなるため、口腔ケアもしやすくなるでしょう。