歯並びが悪いと、歯磨きをしても磨き残しが増えるため、虫歯や歯周病になるリスクが高まるといわれています。

実は、因果関係が逆になるケースがあることをご存じでしょうか？

虫歯や歯周病になったことで歯並びが悪くなることもあるのです。

なぜ、虫歯や歯周病になると歯並びが悪くなるのでしょうか？

虫歯や歯周病と歯並びの関係について解説します。

虫歯や歯周病と歯並びの関係

虫歯や歯周病になると、歯並びも悪くなるといわれています。

虫歯や歯周病による歯並びへの影響について解説します。

虫歯になると、最初は歯冠部という歯の頭の部分の外側が溶けていきます。

放置しているとどんどん溶ける範囲が広がって、最終的には歯冠部がすべてなくなり、歯の根だけになります。

歯冠部がなくなった状態は、歯が抜けている状態と何も変わりません。

歯冠部がなくなったまま放置していると、周囲の歯が歯冠部のあった空間へと傾いてきて、歯並びが全体的にスカスカになっていきます。

虫歯による影響は、年齢に関係なく起こります。

歯周病の場合は、初期段階では歯並びに影響はほとんどありません。

しかし、重症化してくると歯を支える骨が溶けてしまい、歯が動くようになります。

やがて歯が抜けると、歯の位置がずれ始め、歯並びが悪くなっていきます。

歯周病は、年齢が高いほど発症リスクが高くなり、一度発症すると完治が難しい慢性疾患です。

また、加齢によって骨密度が低下することも、重症化リスクを高めます。

虫歯や歯周病の治療を放置した影響

虫歯や歯周病になった場合は歯並びが悪化しやすいですが、早期に発見して適切に治療していれば影響は最小限で済みます。

しかし、治療を途中で放置すると、大きな影響があるので注意が必要です。

たとえば、歯が抜けた状態で治療せずに放置していると、抜けた歯の隙間を埋めようと周囲の歯が移動してきます。

その結果、歯並びが全体的に隙間だらけとなってしまうでしょう。

歯が抜けた時は、すぐに人工歯等の治療を受けてください。

虫歯の治療を途中でやめた場合は、歯並びに影響が出るだけではなく再感染を起こす可能性もあり、症状が悪化することがあります。

抜かずに治療できる歯も抜歯しなくてはならない可能性が高くなるため、きちんと治療しましょう。

まとめ

虫歯や歯周病になって歯が失われた場合は、空いたスペースに周囲の歯が倒れ込んできたり移動したりするため、全体的な歯並びが悪くなってしまいます。

歯の間に隙間が空き、上下の歯にズレが生じるため、噛み合わせも悪くなるでしょう。

また、治療の途中で放置していると、歯並びが悪くだけではなく再感染のリスクも高くなります。

抜歯することになる可能性もあるため、治療はきちんと最後まで受けてください。

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