
歯が痛くなったことがある人は多いのではないでしょうか。
ときどき、歯が浮いているような感覚があったという人もいるでしょう。
歯が浮いているような感覚は単なる違和感かもしれませんが、重大な病気が隠れている可能性もあるため、放置は禁物です。
なぜ浮いているように感じるのか、原因について解説します。
歯が浮いているような感覚の原因は?
歯が浮いているような感覚の主な原因として、歯根膜の炎症や血行不良、または歯周病、神経治療後の回復などが挙げられます。
歯根膜とは歯と歯を支える骨の間にある組織のことで、噛んだ時の衝撃を和らげるクッションのような役割があるのです。
何らかの原因で歯根膜に炎症が起こった場合には、浮いたような感覚になってしまうこともあります。
歯を支えている歯周組織に炎症が起こり破壊されてしまう歯周病になると、悪化するにつれて浮いたような感覚や痛みなどが生じるでしょう。
歯の神経を抜く根管治療を受けた後も、浮いたような感覚や痛みを感じることがあります。
特に、治療後の炎症や歯根膜が回復していく過程で、浮いているように思えることがあるでしょう。
ストレスや疲労がたまると、全身の血行が悪くなり、歯根膜の血行不良を誘発する可能性があります。
血行が悪くなった結果、歯が浮いたような感覚があったり、痛みを感じたりすることがあるかもしれません。
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過剰な力がかかるため、歯根膜にダメージを与えることがあります。
また、鼻の奥の副鼻腔に膿が溜まる蓄膿症も、歯が浮いたような感覚を誘発する原因となることがあるため、注意が必要です。
歯が浮いたように感じるときの対処方法
歯が浮いているように感じたときは、まず歯科医院を受診して原因を特定し、適切な治療を受けましょう。
また、疲労やストレスを解消することで歯根膜の血行が改善され、症状が和らぐ場合があります。
疲労やストレスは眠りの質にも影響を及ぼすため、軽視できません。
蓄積されることで、寝ている間に歯ぎしりや食いしばりなどが起こりやすくなります。
歯ぎしりや食いしばりを防ぐためにも、マウスピースを使用したり、ストレスを解消したりすることが重要です。
さらに、歯周病を予防するために、毎日のブラッシングを丁寧に行い、定期的に歯科医院でチェックを受けましょう。
加えて、月経前、更年期などでホルモンバランスが変動したときにも注意してください。
ホルモンバランスの変化により、歯が浮いたような感覚を誘発することがあるからです。
歯の根の先に膿が溜まった根尖病巣があるときや歯の根の治療後も、歯が浮いたような感覚を誘発することがあります。
もし、この感覚が続く場合には、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
まとめ
歯が浮いたような感覚は、歯根膜に炎症が起こっているケースや歯周病になったときなどに覚えることがありますが、根管治療後にも感じることがあります。
歯に負担がかかったときや、蓄膿症になったときも歯が浮いているように感じることがあるでしょう。
原因によって対処方法が異なるため、まずは歯科医院を受診して原因を明らかにしたうえで、適切な治療を受けてください。