子どもの頃、炭酸飲料を飲むと歯が溶けるといわれて禁止された経験がある人は意外に多いかもしれません。
なぜ炭酸飲料を飲むと歯が溶けるといわれているのか、具体的な理由をご存じでしょうか?
炭酸飲料が歯を溶かすというのは本当のことなのか、解説します。
炭酸飲料を飲むと歯は溶けるの?
炭酸飲料を飲むと骨や歯が溶けると言われたことのある人もいるでしょう。
そもそも、本当に骨や歯が溶けることはあるのでしょうか?
迷信だと思う人もいるかもしれませんが、実際に炭酸飲料を飲むことで歯が溶けることはあります。
歯が溶ける原因となるのは酸蝕症と呼ばれているものです。
炭酸飲料に含まれる酸によって歯の表面のエナメル質が溶けてしまいます。
エナメル質が溶ける原因としてまず挙げられるのは、pH値の低さです。
炭酸飲料はpH値が低い飲み物に分類されます。
歯のエナメル質はpH5.5以下で溶け始めますが、炭酸飲料の多くがpH5.5を下回っているのです。
また、炭酸飲料の大半には糖分が多く含まれているのも、原因の1つです。
口内の虫歯の原因菌などの細菌が糖分を分解する際に酸を産生するため、虫歯のリスクをさらに高めてしまいます。
ただし、いくつかの簡単な予防策を講じることでリスクを大幅に減らせるため、あまり深刻に考える必要はありません。
歯を溶かさないようにする対策
炭酸飲料を飲んでも歯を溶かさないようにするために、まずは炭酸飲料を飲む頻度や量を減らしましょう。
飲むときにも工夫が必要です。
ストローを使って飲むことで、炭酸飲料が歯に触れる時間を減らしてください。
また、口の中に長く溜めないよう、すぐに飲み込むことも大切です。
飲んだ後はすぐに水で口をすすぐことも大切ですが、直後の歯磨きは溶けかけたエナメル質を傷つける可能性があるため、避けてください。
歯磨きする場合には、炭酸飲料を飲んだ後、30分~1時間ほど時間を空けてからにしましょう。
食事のバランスも重要で、酸性の食品や飲料を摂りすぎないことと、カルシウムを多く含む食品や水を摂取し、口の中の酸を中和してください。
きちんと対策すれば、炭酸飲料を楽しみながら歯の健康を守ることができます。
もしも不安がある場合には、専門家である歯科医師に相談してみるといいでしょう。
まとめ
炭酸飲料を飲むと歯が溶けるというのはあながち間違っていません。
炭酸飲料を飲むことで口内が酸性になるため、酸蝕症となり歯が溶けてしまいます。
また、炭酸飲料には糖分が含まれていることも多く、虫歯の原因菌が糖分をエサとして酸を産生します。
そのため、虫歯になって歯が溶けてしまう恐れがあるのです。
歯が溶けるのを防ぐためにも、炭酸飲料を飲んだ後にすぐうがいをしたり、酸を中和したりするなどの対策が必要です。