
歯を白くしたいときは、歯科医院でホワイトニングの施術を受けることで実現します。
しかし、ホワイトニングは誰でも受けることができるとは限りません。
ホワイトニングを受けることができない禁忌症があるため、あてはまる人は受けられないのです。
ホワイトニングの禁忌症とはどのような疾患か、解説します。
ホワイトニングの禁忌症とは?
歯を白くするためのホワイトニングは誰でも受けられるわけではなく、受けることができない禁忌症と呼ばれるものがあります。
禁忌症の1つとして挙げられるのが、カタラーゼという酵素を体内で生成することができない無カタラーゼ症という病気です。
過酸化水素を誤って飲み込んでしまったとき、カタラーゼがあれば少量なら問題ありません。
しかし、ない場合には過酸化酸素を分解できず、ダメージを受けることがあるのです。
無カタラーゼ症を発症している場合、過酸化水素水を使用するホワイトニングは絶対に避ける必要があります。
光線アレルギーも禁忌病の一種です。
なぜなら、オフィスホワイトニングでは光を浴びせて汚れを分解することがあるためです。
アレルギー反応が出る可能性があると、受けられません。
施術で使用するライトは、日光とは異なるブルーライトと呼ばれる光ではありますが、リスクはできるだけ避けた方がよいでしょう。
ただし、ホームホワイトニングであれば光を使用することがないため、問題なく受けることができます。
ホワイトニングを避けた方がいいケース
ホワイトニングは、絶対にできない禁忌症のケース以外にも、できるだけ避けた方がいいというケースがあります。
ホワイトニングで使用する薬剤が歯に付いた色素を分解する際に、若干ではあるものの、歯がダメージを受けることがあるため、18歳未満の方は避けてください。
まだ歯が成長しきっていないと、ホワイトニングによるダメージを受けやすいため、成人してから受けた方が無難です。
虫歯や歯周病の場合、ホワイトニングで使用する薬剤が感染部分に触れると痛みや炎症が生じることがあるため、施術を行いません。
この場合には、治療が全て完了してからホワイトニングを行いましょう。
妊娠中、もしくは授乳中の場合、ホワイトニングの薬剤の成分が胎児や乳児に悪影響を与えたり、ホルモンバランスが乱れたりする可能性があります。
害があるかどうかははっきりとしていませんが、絶対に安全とは言い切れないため、念のためホワイトニングは控えましょう。
まとめ
ホワイトニングは歯の汚れを落として白くするための施術ですが、禁忌症もあるため、該当する人は避けてください。
無カタラーゼ症の方や光線アレルギーの方は、施術内容が害を及ぼす可能性があるため、施術を受けないようにするべきです。
また、未成年の方や妊娠中、授乳中、虫歯や歯周病などに当てはまる場合には、安全のためにホワイトニングはできるだけ避けましょう。