
通常、ホワイトニングには過酸化水素や過酸化水素が主成分となった薬剤を使用しますが、中にはポリリン酸ナトリウムを使用するケースもあります。
ホワイトニングサロンなど、歯科医がいない状態でホワイトニングをする場合に特によく使われていますが、そもそもどのような成分なのでしょうか?
ポリリン酸ナトリウムの特徴を解説します。
ポリリン酸ナトリウムとは?
ポリリン酸ナトリウムはリン酸化合物の一種です。
多くの体内に存在している成分であり、安全性が高いといわれているのです。
成分を発見したのが日本人であることから、特に日本の歯科業界では非常に信頼度が高く、安全だといわれています。
歯科医院やホワイトニングサロンなどでよく使用されますが、市販の歯磨き粉の中にも配合されているものがみられるでしょう。
前述したとおり、ポリリン酸ナトリウムはホワイトニングにも使用されますが、実は歯を白くするための直接的な効果はないため、ホワイトニング用の薬剤に比べると効果は劣ります。
しかし、タバコのヤニやステインなどの着色汚れの原因が、歯の表面に付着するのを防ぐ効果があるのです。
また、歯質を強化する効果もあるため、従来のホワイトニングよりも歯に与えるダメージを軽減し、口内環境を整えることができます。
ポリリン酸ナトリウムの特徴
ポリリン酸ナトリウムは歯の表面に着色汚れが付く防ぐ>が、他にも歯を白くするために役立つ効果があるのです。
表面に付着している汚れを浮き上がらせる働きもあり、さらにホワイトニングで使用する過酸化水素の効果も高めてくれます。
また、再石灰化を促進する効果もあり、虫歯を防いで歯の表面をコーティングし、透明感のある白さに近づけることができるのです。
ホワイトニングにポリリン酸ナトリウムを使用すると、過酸化水素によって脱水した部分に入り込み、歯に潤いを与えて痛みを軽減してくれます。
また、脱水状態になるのを防止することで、施術後に歯に着色しやすくなるのを防止できるのです。
ポリリン酸ナトリウムが歯の表面をコーティングするため、着色汚れが再度付着するのを防ぐ効果にも期待できます。
ポリリン酸ナトリウムによって歯の表面をコーティングすることで、着色汚れを防ぐだけではなく歯質も強化されるため、虫歯予防の効果にも期待できるでしょう。
また、強い抗菌効果も持っているため、口内の細菌の働きを抑えることができ、歯周病予防にも役立ちます。
まとめ
ポリリン酸ナトリウムはリン化合物で、多くの動物の体内にもともと存在している成分ということもあり、安全性の高さが特徴の1つです。
ホワイトニングにも使用されますが、歯を直接白くするという働きはありません。
歯に付着した着色汚れを浮かせて落とし、再付着しないようコーティングする働きがあります。
また、過酸化水素によって脱水した歯にすぐ入り込むため、着色汚れが付きにくくなります。