
毎日丁寧に磨いていても、歯に着色汚れがついたり黄ばんだりすることがあります。
場合によっては歯の色がグレーになってしまうこともありますが、その原因は何でしょうか?
歯の色がグレーになる原因について解説します。
歯の色がグレーになる原因とは?
赤ワインやカレー、コーヒーなどの色の濃い飲食物や、喫煙、加齢によるエナメル質の厚みの減少などが原因で、歯が黄ばんでしまうこともあるでしょう。
しかし、中には着色汚れとは違い、歯が広範囲にわたってグレーになるケースもあります。
歯の色がグレーになった場合、可能性として考えられるのはテトラサイクリン歯です。
テトラサイクリン歯は、テトラサイクリン系の抗生物質を服用したことが原因で起こります。
テトラサイクリンはさまざまな菌に対して抑制効果があるため、かつて幅広く使用されていました。
しかし、歯を変色させる副作用があることが1962年に報告されたことで、使用に対して制限がかかるようになったのです。
ただし、完全に使用されなくなったわけではなく、ニキビや肺炎などの治療薬としては今でも使われています。
しかし、やむを得ない場合を除き、副作用が出やすい妊婦や12歳以下の子供に対しては使用できません。
テトラサイクリン歯の治療方法
テトラサイクリン歯を白くしたい場合、ホワイトニングはどのくらい効果があるのでしょうか?
テトラサイクリン歯は紫外線に反応して徐々に変色していきます。
そのため、ホワイトニングの効果は変色の進行状況によって異なるでしょう。
変色の進行状況は4段階に分けられていて、全く変色していない段階を第0度といいます。
歯の色がグレーになってしまった状態が第1度で、色が濃くなり茶色がかってきた段階を第2度、縞模様が表れ始めた段階は第3度といいます。
第3度までであればホワイトニングの効果もある程度出ますが、さらに色が濃くなる第4度になると、ホワイトニングの効果が出にくくなるのです。
歯をはっきりと白くしたいのであれば、第3度になるまでにホワイトニングを受けましょう。
まとめ
歯の色がグレーになった場合、考えられるのはテトラサイクリン歯です。
テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリン系の抗生物質の服用によって引き起こされた副作用のことで、グレーだけでなく、茶色や縞模様になってしまうことがあるのが特徴です。
テトラサイクリン歯だと気づいた場合は、なるべく早く治療を受けた方がいいでしょう。
色が茶色くなり始めると効果が出にくくなるため、気を付けてください。