歯周病は、歯を失う原因として最も多い病気です。
初期段階では自覚症状がほとんどない歯周病は、気が付いた時には重症化しています。
歯周病は、予防が大切です。
予防するためには、予防歯科に通うことをおすすめします。
歯周病の予防の大切さについて、解説します。
歯周病を予防しないとどうなる?
歯周病は、歯周病菌に感染することで起こる炎症です。
炎症によって、歯を支えている歯茎や歯槽骨が溶けて破壊されることで、歯が抜けやすくなってしまいます。
歯肉には歯との境目部分に歯肉溝があります。
溝の中には細菌が停滞しやすいため、丁寧に清掃しなくてはいけません。
細菌が溜まっていると、歯肉が炎症を起こしたり腫れたりするのですが、痛みはほとんどありません。
痛くないからと放置していると、膿が出てきて歯が動くようになります。
最終的には、歯を抜く必要が出てきてしまいます。
しかし、抜かなかったとしても、支えがなくなって勝手に抜けてしまうこともあるのです。
歯周病菌は歯だけではなく、全身に悪影響を及ぼします。
心臓病や肺炎、口腔がん、糖尿病の原因にもなるのです。
妊娠中の方は、お腹の中の胎児に影響を及ぼすこともあるため、歯周病の予防は重要です。
歯周病予防は予防歯科で
歯周病の原因は、口内にある歯垢です。
プラークとも呼ばれるベタベタとした物質で、砂糖や磨き残しによって細菌が作り出し、歯の表面に付着します。
歯垢は丁寧にブラッシングをすればある程度は落ちるのですが、およそ4割は落としきることができないといわれています。
歯並びの違いや磨き方の癖などで、落としきれないところも少なくないのです。
歯周病を予防するためには、歯垢を綺麗に落とすことが大切です。
歯垢を落として歯周病を予防したいのであれば、予防歯科でクリーニングを受けることをおすすめします。
特に、PMTCは口腔内を徹底的にきれいにしてくれるため、おすすめです。
定期的に歯科医院の予防歯科を受診し、汚れをしっかりと落とすことができれば歯周病になりにくくなります。
また、口の中を定期的にチェックしてもらうことで、すでに歯周病を発症している場合も、症状が軽いうちに治療してもらうことができます。
重症化させないためにも、予防歯科を受診しましょう。
まとめ
歯周病は、初期症状が少なく痛みもあまりないため、重症化するまで気が付かないことも多い病気です。
気が付いたら完治ができない状態になっていることもあります。
歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きを丁寧にすることも大切ですが、予防歯科に行ってクリーニングを受けることも大切です。
歯科医院に行くことにより、初期状態の歯周病に気付き、すぐに治療できるでしょう。